やってはいけないブラックハットSEO

やってはいけないこと

SEO対策の手法の中には、行なってはいけない手法というものが存在しています。手法としては、外部リンクを購入することによって外部対策を行なうという方法や、低品質なコンテンツの発信、隠しテキスト、その他スパムなどがあります。このような、行なってはいけないSEO対策の手法のことを、ブラックハットやブラックハットSEOと呼びます。

このブラックハットと呼ばれる手法を行なってはいけない理由を簡単に説明すると、これは自作自演による強引な順位上げやガイドライン、検索エンジンの穴を突いた対策のようなもので、正規のSEOの方法ではないからです。したがって、このブラックハットという手法を行なってしまうと、ペナルティというものを受けてしまい、検索順位が大幅に低下してしまう場合があるのです。

したがって、SEO対策を行なう際にはブラックハットと呼ばれるような手法ではなく、ホワイトハットと呼ばれるような利用ユーザーのことを考えた上で行なうSEO対策が必要となるのです。

01
外部リンクの購入

SEO対策を行なう際にしてはいけない対策の手法の1つとして、外部リンクの購入があります。この外部リンクの購入というのは、どこか別のウェブサイトからのリンクを、対価を支払って購入するというものです。この外部リンクの購入を行なった場合、SNSなどを利用してリンクの獲得を行なう必要がなくなります。

ですが、この外部リンクの購入というのは、Googleのガイドライン規約に違反した行為です。したがって、この外部リンクの購入を行なってしまうと規約違反によって検索順位が一気に低下してしまいます。

また、レンタルサーバーなどを利用して外部サイトを自分で作り、そのサイトからのリンクを本命のウェブサイトに対して貼る自作自演の行為に関してもSEO対策を行なうにあたって、絶対にしてはいけない行為と言われており、行なった場合には検索順位も上がらず、場合によっては低下してしまうこともあるのです。そのため、外部リンクの獲得を行なう際には必ず自分の力で外部からのリンクを手に入れる必要があります。

02
低品質なコンテンツ

SEO対策の中でも、内部対策と呼ばれる対策を行う際に注意すべき点として、低品質なコンテンツを掲載しないという注意点があります。Googleが求めるコンテンツというのは、ハイクオリティかつオリジナリティのあるコンテンツです。したがって、コンテンツの中身を利用したユーザーが調べた際に、そのウェブサイトでしか見ることができない、非常に新鮮かつ斬新なコンテンツがウェブサイト内に掲載しているのであれば、それだけでウェブサイトの評価は上昇していくのです。

ですが対象的に、サイト内のコンテンツがどのサイトでも見ることができるような、真新しさの欠片も無いようなコンテンツであったり、色々なサイトから情報を寄せ集め、箇条書きをつなげただけのようなものであったりした場合、そのサイトの評価というのは低下してしまうのです。そのため、ウェブサイト内に掲載するコンテンツというのは、他のウェブサイトでは見ることができないような、オリジナリティに満ちたものである必要があるのです。

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隠しテキスト

SEO対策の手法の中でも注意すべきものとして、隠しテキストや隠しリンクの設置があります。この方法というのは、CSSを利用してサイト内に人の目には見えないように調節された文章やリンクを入れ込む、または画像などの裏に文章を隠して記載し、人の目には見えないようにするという方法です。これらの方法を取った場合、サイトを利用している人には隠されたテキストやリンクが見えないため、一見すると通常のウェブサイトに見えます。

しかし、Googleのような検索エンジンにはサイト内に掲載されている文章やリンクがすべて見えるため、サイトを上位表示させるために必要なキーワードなどを人からは見えない場所で検索エンジンに対して認識させ、Googleからの評価を不当に上昇させることができます。

しかしこの方法というのは、Googleからはスパムと同等の扱いを受けており、隠しテキストなどを利用し不当に順位を上昇させたサイトは、検索順位が低下してしまうもしくはペナルティを受け、検索結果に表示されなくなってしまうのです。

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その他

SEO対策を行なう上で、絶対に行なってはいけないことを幾つか紹介しましたが、その他の手法としてクローキングやドアウェイページなどがあります。まずクローキングですが、このクローキングというのはウェブサイトに対して何かしらの仕掛けを施し、検索エンジンとユーザーとで表示されるウェブサイトを異なるものにするという手法です。

クローキングをウェブサイトに対して行なった場合、Googleは一般的なホームページが表示されていると認識するけれども、実際に利用するユーザーに対しては全く別のウェブサイトが表示されるようになります。このクローキングを行なった場合、故意的にユーザーと検索エンジンとで表示されるサイトが異なるように調節されているため、検索エンジンはそのウェブサイトをスパムと認定します。

そしてもう1つがドアウェイページです。このドアウェイページというのは、特定のキーワードで検索をしたユーザーをサイトに集め、そのサイト経由で別のウェブサイトへ誘導する、という一連の流れを作るためだけに作られた、中身の無いウェブサイトで、誘導ページと呼ばれます。

このようなウェブサイトはGoogleの定めるガイドラインに違反したウェブページであり、実施した際にはドアウェイページから飛ぶことができるウェブサイトや、ドアウェイページそのものがスパムとして扱われてしまい、クローキングを行なった時と同様の対応をされる場合があります。

ブラックハットSEOをすると

ブラックハットSEOはSEO対策の中でも非常に悪質な方法です。しかし、ブラックハットSEO自体はホワイトハットSEOと比べて順位を上昇させやすく、ウェブサイトの種類によってはホワイトハットSEOでは順位が上がらないため、ブラックハットSEOを行わざるを得ないというウェブサイトも一定数存在しています。

ですが、このブラックハットSEOは冒頭の通り非常に悪質なSEO対策の方法であり、Googleからしても行なってほしくはないSEO対策の方法です。したがって、SEOを行なう際にこのブラックハットSEOを行なってしまうと、ペナルティを受けてしまい、検索結果の表示順位を低下させられてしまう場合や、時には検索結果に表示されなくなるインデックス削除と呼ばれる措置を受ける場合もあるのです。

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手動のペナルティ

ブラックハットSEOを行なった際に発生するペナルティには2つのものがありますが、そのうちの1つは手動ペナルティと呼ばれるものです。この手動ペナルティというのは、Googleのペナルティを担当する人物など、人が実際にウェブサイトを目でチェックし、ブラックハットSEOによって順位が上げられているかどうかを判断した上で行なうペナルティです。したがって、この手動ペナルティというのは知らず知らずのうちにGoogleのガイドラインに大幅にそれたサイトを作ってしまった場合にも、ごく稀に発生してしまうことがあります。

この手動ペナルティというものがウェブサイトに対してかかっているかどうかを判断する手法として、Google Search Consoleというツールにウェブサイトを登録し、Googleからサイトの品質に対する警告メッセージなどが届くかどうかを確認することによって、判断することができます。また、この手動ペナルティの特徴としてウェブサイト内の問題となっている箇所をすべて修正し、Googleがダメだと判断した問題を解決すれば、一定期間経過後に自動的に解除されるという特徴があります。

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自動のペナルティ

ブラックハットSEOを行なった際に発生するペナルティの種類として、自動ペナルティというものがあります。この自動ペナルティというのは、手動ペナルティのように人の目でサイトなどをチェックした上でかけられるペナルティではなく、検索エンジンが特定のアルゴリズムに基づいてサイトをチェックし、その上でガイドラインに違反していると判断したウェブサイトに対してかけられます。

この自動ペナルティは手動ペナルティと比べてより強いペナルティを受けることになり、検索順位が低下するだけではなく、インデックス削除と呼ばれる検索結果にウェブサイトが表示されなくなるようなペナルティが課される場合もあるのです。それ以外にも、自動ペナルティは手動ペナルティのようにツールを利用した判断ができないという特徴があります。そしてペナルティ解除までにかかってしまう時間も手動ペナルティと比べて長く、過去に行われた自動ペナルティが、ペナルティ実施から約2年解除されなかったというケースも存在しています。

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ペナルティの解除

ガイドライン違反によるペナルティを受けた際の解除方法というのは、手動ペナルティと自動ペナルティで少々異なっています。まずどちらのペナルティを受けた際にも行うべきことは、ガイドラインに反している部分の修正です。修正すべき箇所を調べる際には、ガイドラインの内容とウェブサイト内を照らし合わせながら見ていき、自分の持つウェブサイトのどこがガイドライン違反になっているのかを見つけていきましょう。そしてそれらの修正が完了した後に行うことですが、ここが手動ペナルティと自動ペナルティで行うことが少し違っています。

まず手動ペナルティを解除する場合、違反している箇所を修正した後に再審査リクエストと呼ばれるものを行うことによって、ペナルティ解除のための審査リクエストができます。その際、どの箇所をどのように修正し対処したのか、というのをフォーム上に記載した上でリクエストを行うことになるので、どの箇所が違反していたのかを覚え、その上で修正をしていくようにしましょう。

そして自動ペナルティですが、こちらは修正後の再審査リクエストができません。というのも、この自動ペナルティは機械的に違反している箇所をチェックし、自動的にペナルティが課されるという仕組みのため、修正後はそのまま再度Googleのプログラムがサイトにやってきて、サイト内を確認するのを待つ必要があるのです。

そしてこの自動ペナルティは修正が正しく行われたのでペナルティが解除されたかどうか、という通知も存在していないため、一度自動ペナルティが課されてしまった後は、サイト内を徹底的にチェックした上で修正箇所を見つけるという、非常に大きな労力が発生してしまいます。

まとめ

ブラックハットSEOを行なったことがGoogleの検索エンジンに見つかってしまうと、非常に大きなペナルティが課されてしまいます。そしてそのペナルティを解除するために費やす労力というのは、決して少なくはありません。たとえば、サイト内に隠しテキストのような物を入れる程度のブラックハットSEOであれば、サイト内の隠しテキストを消す程度の修正でペナルティが解除される場合もあります。

ですが、外部リンクの購入や低品質なクオリティを山のように組み込んで作られたようなウェブサイトの場合、サイトをまるまる1つ作りなおすレベルの修正をしなければ、Googleに対して再審査リクエストを出すこともできませんし、自動ペナルティの場合はGoogleのプログラムがサイトへやって来て、修正がすべて完了したというのが確認されるまで自動ペナルティの解除もされません。

したがって、サイトが再び検索結果として表示されるようになるまでに非常に長い時間が掛かってしまうのです。このような多くの時間を費やす修正を行なうというのは非常に辛いことでもありますし、本来であれば発生していたサイトで生まれる利益もなくなってしまいます。こういった理由があるため、SEOを行なう際にはブラックハットSEOではなくホワイトハットSEOと呼ばれる、Googleの推奨するガイドラインに沿ったSEO対策を行なうのが非常に大切なのです。

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